小学生になった6月、紫陽花の花びらをふるわせて降り注ぐ雨脚に見とれた梅雨のあの日。真冬の凍りつくような寒さのなかで、空一面に輝く星を見上げた、あの冬の夜。
東北の四季を心ゆくまで味わった思い出は、後に、聖書の詩編をとおして、創造主である神様に捧げる賛美の歌に導かれてゆきました。
天において 主を賛美せよ 高い天で主を賛美せよ
日よ、月よ 主を賛美せよ 輝く星よ主を賛美せよ
主の御名を賛美せよ 主は命じられ、すべてのものは創造された(詩編148より)
幼い頃から、自然界の命の営みに驚き、その美しさに感嘆する心情を育まれた子どもたちは、家庭で、学校で、働きの場で、相手に共感し、一人ひとりを尊重して共同体を築いていくことの大切さに気づきます。このような生き方を貫く人の存在は、相手をおとしめても自分の地位を確保しようとする風潮の社会にとって、イエス・キリストが言われた「世の光、地の塩」の役割を果たすのではないでしょうか。その人の心のうちにはいつも、創造主である神様への畏敬の念が満ちているからです。