この修道院の聖堂は三階にあり琵琶湖が展望出来ます。そこでのミサは背景の琵琶湖の自然と親しんでいて、私が青年の頃から想い描いていた神様の世界なのです。
自然に親しむと人間の防衛規制が崩れて心が自由になると言われています。心が自由になると知恵の泉が湧きだし、それぞれ厳しい現実を生き抜く知恵もまた生まれてきます。心が自由になると、色色のものが見えてきますが、その代表的なものは自然の中にある温かい愛情のような安心感です。日常生活での厳しい人間関係は、時に懐疑心を生みますが、この自然に親しみだすと、不安感、怒り、鬱等のストレス曲線が解消し、平安感、幸福感、統御感等の幸福曲線が見えてくるのが不思議です。
人の身体は神の神殿といわれていますが、自然に親しむと更に共鳴するようです。