年月を重ねてもなお、記憶に新しい思い出のひとつがあります。 高校生の担任をしていた年の3月。春の陽射しが教室に満ちている午後、教室に残っていた中の一人が、毎...
年月を重ねてもなお、記憶に新しい思い出のひとつがあります。 高校生の担任をしていた年の3月。春の陽射しが教室に満ちている午後、教室に残っていた中の一人が、毎...
学生時代に、また社会生活の中で、よい先輩に恵まれたありがたさを忘れがたく思い出します。教師とも違う、同期生とも違う、友人のような親しさを覚えながら何でも打ち明...
今頃になって思い出されるのは、その場その場で父が口にした言葉です。何十年も前のことでも、昨日のことのように鮮明に記憶に残っているのはどうしてでしょう。あの頃に...
「人生の岐路に立つ時」。年齢を重ねる毎に、現実の言葉として胸に迫ってくるのを覚えます。 今まで歩んで来た日々を思いめぐらすとき、それは私の人生を一変する出来...
「みことばは人となり、われわれのうちに宿られた。」(ヨハネ1・14)クリスマスの季節に入ると、教会の祈りの中で繰り返しこの言葉が唱えられます。この驚くべき言葉は...
春らんまんのある日、幼稚園の園児たちが三々五々母親に伴われて帰って行きます。そのとき、門のそばの桜の大木を見上げていた園児が、嬉しげに叫びました。「ママ、見て。...
今頃になって思い出されるのは、その場その場で父が口にした言葉です。何十年も前のことであっても、昨日のことのように鮮明に記憶に残っているのはどうしてでしょう。あの...
かつての教え子が、長男を連れて会いにきてくれました。玄関先で、母親のあとからスリッパに履き替えた子供は、くるりと後ろに向きを変えると、小さな手で自分の靴をおき直...
かなり以前のこと。高校生のクラス担任をしていたときの忘れがたい思い出がよみがえります。一人の生徒がどうしても心を開こうとしません。保護者会でお母様に会い、家庭内...
「なつかしい神」という呼び名を教えてくださったのは、イエズス会の亡きホイヴェルス神父様でした。「外国では、『愛する神』とよく言います。けれども、これは日本人にと...