

「豊かさとは」と問われて即座に「心の豊かさ」をイメージする人は当然いらっしゃるでしょうが、どうしても物に目が向いてしまい、あれもこれもと欲しいものを数え上げる人が増えているように思います。
一般的に「豊かさ」は、次のようなもののバランスでできていると考えられます。
お金や住まい、時間などの「余裕」、家族や友人、職場などの「人間関係」、心の落ち着きや安心感などの「精神的な充足」、好きなこと、やりがいを感じる「生きがい」など、どれかが多ければよいというより、その人にとって、このような状況のどれもがちょうどいいバランスに感じられる心の状態が「豊かさ」ではないかと思います。
要はその人なりの心の持ち方であり、素直に感謝の気持ちを忘れなければ、豊かさを感じ続けて居られるでしょう。
21世紀に入り、スマホやロボットの普及で驚くほど便利になりました。ロケットが月の裏側にまで到達するという快挙もあり、人類が進歩している実感はあります。
骨折で入院した友人の話では、リハビリはロボットが介助し、病室の見回りはアジアの研修生。言葉はロボットの方が判りやすかったが、片言でも笑顔を絶やさず親切な応対の研修生の方が、ずっと有り難かったとのこと。正に心の問題と思いました。
そして、先日、ある神父様の司祭職25年を祝う「銀祝」のごミサに与ったときのこと。
「神様が私に使命を与えて下さった召命に感謝」とおっしゃる神父様のお姿に、参加者は現在歩んでいる自分の人生が、各々神様が示してくださった道であったと納得し、感謝の時間を共有できたように感じました。
私にとって「豊かさ」とは、神様がいつも共に歩んでくださると思える事と納得したのでした。