

先日、平均年齢70歳を超えた10人程の人たちと話し合って、それぞれが感心した事を分かち合いました。
するとその場で出た「違いは、間違いでない」という言葉が、皆にとって新鮮な感銘深い表現になりました。
何となく聞き流してしまいそうですが、皆がふと立ち止まった感じでした。
日頃、人と違った考えを言ったり違った行動をとったりすると、「それ間違いだ!」と思ったり言ったりしがちです。「どうしてそんな事言うのかな、何でそんな事するんだろう」と、考えたり尋ねたりするゆとりや、思慮することもなく、すぐ「それ間違いでしょ」と言って断罪してしまいます。
口に出さずとも心の中で決め付けています。
でも落ち着いてよく考えてみると「違った」考えや行動であって「間違い」ではないのです。「色々ありますね。ほんと色々違った考え方ありますね。」と様々な多様性を認めると別の世界が開けていく様です。
そんないい加減な、生ぬるい無責任な態度が問題です、と怒られそうですが、実際、違った考え方や行動が「十人十色」なのです。
随分前の事。米国カリフォルニア州に住んでいた時、3人の仲間がいました。彼らは明るく親切で、国籍を越えて深い親友に成り、半世紀以上経っても、かけがえのない友です。
3人共「良心的兵役拒否」をした若者でした。兵士として外国に行き人を殺したくない。その代わり国内の公園や公衆トイレの清掃、公共バスの運転手などをして、国と人々の為に働くのです。
正直、家族、周囲の人々、地域社会の中で、苦労の多い人生でしたが、他とは違った人生を選んだ若者達でした。
私は今、多様な海流が流れこむ海峡の街で、「違い」への尊敬の心を新たにしています。