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豊かさ―生活の中の信仰の豊かさを―

松浦 信行 神父

今日の心の糧イメージ

 今、私は三つの教会を担当しています。一番小さな教会では、日曜日に5人~10人のメンバーが集まり、ミサの後で隣の部屋でお茶会をしています。

 初めは、30メートルほど離れた幼稚園の二階にある聖堂で礼拝をしていたのですが、メンバーの一人、足の不自由な熟年男性は、二階に上がるのがとても辛そうでした。それで、司祭館の一階の事務所を仮聖堂として、その隣でミサが終わったらくつろげますよと提案すると、すぐに実行してくださいました。

 この前、少し早めに教会に行くと、二人の方がそれよりも早く教会に来て、黙々と草引きをしておられました。自分の教会を愛しているのだなあと感じながら、それも誰に言うでも無く、当然のように行動しています。

 そんな中、クリスマスとイースターは、自分たちだけで祝うのはもったいないと、幼稚園の子供たちに呼びかけたのです。すると、仮聖堂は十人が精一杯なのですが、二階の本聖堂がいっぱいになったと報告を受けました。本聖堂は三倍ほど人が入るのです。

 そのような雰囲気なので、メンバーの皆さんの交流の手助けとして、私もつい得意なポップコーンをミサ後に作るようになりました。
 ところが、私に負担をかけまいと、メンバーの皆さんからこんな提案があったのです。「毎週ポップコーンを作ってくださるのは有り難いのですが、神父さんも大変でしょうから、月1回にしましょう。メンバーもそれを楽しみに集まりますから。」
 皆のにこやかな顔での提案に、「はい、わかりました」と私もにこやかに応じたのでした。

 お互いの負担を考えながら、それでいて小さな教会の精一杯の活動を作り出す、メンバーの皆さんの豊かさをそこから感じた次第です。