

「私があなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい。」(ヨハネ13・34~35)
このキリストの言葉を実践し、生き抜いた人として、日本でもよく知られているのは、たぶんマザー・テレサではないでしょうか。
彼女は宗教、民族、年齢、性別、社会的地位などにいっさい関わりなく、愛を必要とする人に献身的に奉仕した人でした。そのため生存中にはノーベル平和賞など様々な賞が授与され、帰天後はカトリック教会から聖人と認定されました。
彼女の活動に感激し、コルコタに行って手伝いたいという日本の学生たちに、マザー・テレサは、こう言ったことがあります。
「わざわざコルコタまで来なくても、あなたがたの『周辺のコルコタ』で働く人になってください」
すなわち、いま自分が置かれた場所で、各々が自分にできることを行うように願っていたのです。
マザー・テレサは、物質的に貧しい人よりも精神的に貧しい人の方が今日の社会ではより深刻な問題だと考えていました。
日本にも、精神的に疲れ、愛に飢え、人間としての尊厳を失っている「貧しい人」がたくさんいます。彼女はまず、自分の家族や友人、身近な人たちの孤独や愛に対する飢えに気づき、手を差し伸べてほしいと願っていたのです。
それは、まさに神様の願いでしょう。その願いに応えて身近な人たちに、私たちは何ができるでしょうか。
例えば、マザー・テレサのように微笑み、笑顔で接すること。優しい言葉で話しかけること。自分が話すよりむしろ話を聴いて理解すること時間をかけて寄り添うこと。
いずれも小さなことですが、愛をこめて行えば、神様はとても喜んでくださるでしょう。