「まこと」と発音する言葉に対応する漢字は三つあります。
普通よく目にするのは言偏の誠でしょう。そして、真実という言葉の真と実は、両方ともそれぞれ「まこと」とも読みます。そう、この三つの漢字があるのです。
今回頂いたテーマは、あえて真(しん)一文字を(まこと)と読んでの強さについて、という事でした。
真心と誠心誠意はどう違うのでしょうか。真人間と実のある人というのではどんな違いがあるのでしょうか。改めて漢字の難しさ、日本語の曖昧さに驚きました。
真実、真心、真剣、真骨頂、真相など真が付く言葉、熟語を探してみて、ようやく見えてきました。
「まこと」とは言い換えると「本当」という意味です。
それが三つの漢字において、(まこと)の意味の本当に微妙なニュアンスの違いがあるということです。
言偏の誠は本当の心という目に見えない心持ちを感じます。「じつ」とも読む実は証拠を見つけたような、文字通り実際に見える本物といった感じがします。
それでは今回のテーマの真と書く(まこと)はどうでしょうか。例に挙げたこの漢字が付く熟語、真実、真心などには、全て中心にまっすぐ突き抜ける芯が通っている感じがしませんか。目に見えない本当や、目に見える気がする本当とは異なる、もっと確かなもの、そう、「真理」という言葉が一番近いでしょうか。
神様の御手の中にある摂理、人間を超えた確かな「まこと」です。
真理に人間は逆らえません。
今回、真理の真をまことと読んでの強さを黙想させていただきました。
まさに「神に感謝!」です。