はじめましょう

シスター 山本 ふみり

　新しい年と共に、皆様の今年の計画はもう始まっておられますか？

　新しい自分を求め何かの目標に向かって進む事は、失敗しても成功しても成長する糧になります。不可能を可能にしていく過程でいろんなことを体験するからでしょう。

　例えば何か資格を取りたいとします。そのきっかけが切実なら、尚更真剣みが増します。自分の限界を超えていても不思議とそれをクリアーできたりします。

　私自身が成長する中で見えてくるものはいったい何なのでしょうか？

　自分の限界を超えて感じるものは、やはり神様の存在でしょう。

　人はそれを時々「不思議」と表現します。この「不思議」は、人間の知恵では分からない力を感じた時に発せられる言葉ですよね。神様は人間の知恵と力を超えて働きますから当然のことと思われます。

　そしてそれが万事につけて完全に良いものとなるのですから、「不思議」なのだと思います。

　私は修道者なので霊的に深くなりたいと望んでいます。が、その為に何をどうしたらいいのか分からずにいます。祈りが出来る人になりたいと望んでいるのですが、なかなかなれず苦しんでいます。

　祈りって何？から始まるのです。祈りって願うだけではなく、私がなりたい私になる為のものでもなく、神様が望んでいるものになるために私はどうすればいいか？を神様と私とで対話して決めていくためのものが「祈り」なのだと思われます。それは良いもので、神様の息がかかっています。神様の息を感じるくらいによく話し、神様の御旨（みむね）が行われるために役に立てる人になりたいものです。

　さあーはじめましょう。はじめなきゃ戴けない不思議な恵みを戴きましょう。神様が教えてくださるものを受け取ることが出来ますように。