新しい年がはじまりました。年齢が増すにつれて、「出来れば失敗の少ない年にしたい」「失敗は成功のもとと言うけれど、とにかく無事に1年を過ごせることが一番」という思いが強まり、新しいことへのチャレンジから遠ざかってしまっている気がします。
「七転び八起き」という言葉があります。"何度失敗してもめげずに、立ち上がること"という意味のことわざで、七は「さまざま」八は「数多く」の意味合いが強く、起き上がる回数が一回多いことで、何度転んでも必ず起き上がるという、再起の意味が込められているようです。
聖書にも似たようなことばがあります。「正しい者は七たび倒れてもまた起きあがる、しかし、悪しき者は災によって滅びる。」(箴言24・16)
失敗したとき、その失敗を素直に認めることは時に難しさを感じます。その失敗を無視したり、時には自分の都合の良いように解釈して受け流すこともあります。でもそれは、本当の意味で「起き上がる」ことではないのでしょう。どんな結果でも謙虚に受け入れることが必要であり、その中で自己の成長や成功にまで導く力が備わってくるのでしょう。
聖書における「正しい者」とは、自分の力ではなく神様の力に頼って生きる人のことです。失敗しても、起き上がらせてくださる神様がいること。失敗し疲れ果てているとき、そっと手を差し伸べてくれる神様に頼る謙虚さが前向きに挑戦する力となっていくのでしょう。
失敗した時、私は一人きりではない。それはどんなに年を重ねても変わることはありません。そんな思いを胸に、恐れずに新しいことへの挑戦をはじめていけたらと思います。