AさんとBさんは私の知り合いの二人の奥さんです。ある時、Aさんは、Bさんの仕事がうまくいかず、経済的に困っていることを知って、助けたいと思い、Bさんに洋服を送りました。AさんはBさんが喜ぶと思いましたが、Bさんは反対に、Aさんが自分を侮辱していると、怒ったのです。
このような誤解は時々おこります。人と人とのコミュニケーションは本当に難しいものです。言葉と行いで自分の考えと気持を伝えようとしますが、場合によって、相手は違う解釈をして私達の善意を疑います。
もちろん、時には疑う理由のあることもあります。人をごまかしたり嘘をついたりする時があるからです。私達がいつも正直に善意をもってお互いに接するならば、疑いや誤解は少なくなり、良いコミュニケーションが保たれるだろうと思います。
人とのコミュニケーションは難しいことですが、社会の平和と幸福の為に大変大事なことです。人と人とのコミュニケーションがうまくいくように、私達はできるだけ努力しなければならないと思います。その為には善意と正直が一番大事ですが、それだけでは足りないのです。正直と善意をもって人と接するばかりでなく、自分の言葉と行いが相手に誤解されないように注意することと、相手の言葉と行いを良い方に解釈する必要があります。
もちろん、いくら注意しても、人々の間の誤解を完全に避けることは出来ないかもしれません。しかし、幸いに、誤解されることの無い一つのコミュニケーションがあります。
それは、神様とのコミュニケーション、「祈り」です。神様は私達の祈りの言葉を聞かれるだけでなく、心の中までも御覧になって、私たちの考えや気持ちを全部ご存知だからです。
*アーカイブスを再収録しました