私は、ことし91歳になりますが、私が中学2年のとき耳にした、「 勉強!勉強! 勉強!」という、この勉強激励の言葉は、私にとって強烈なインパクトとなり、今も脳裏から離れません。
私は、東京・九段のカトリック校、暁星中学で学びましたが、当時、毎月「点読み」と言って、校長先生がクラスを訪れ、クラス全員の成績を発表するのが習わしでした。生徒は、戦々恐々でしたが、そのとき校長先生は、成績発表と同時に激励の言葉を述べ、その結びとして「勉強!勉強!勉強!」と3回連続で力強く発言して締めくくられました。最後のこの3回繰り返しは、強烈なインパクトのある激励でした。
人生、すべて勉強、一刻一刻が勉強のひと時であり、このひと時を無駄に過ごしてはならないことを生涯の教訓として受け止め、その実践を決意しました。
そのため、日常生活のあらゆる言動に注意し、その反省も怠らないよう心がけていました。駅に向って歩むときも、又、電車に乗るときも、ぼんやりと行動するのではなく「勉強!勉強!」の心を忘れず、いかに安全に通学・通勤すべきかについて考えていました。交通機関を利用する時、また、車の運転、そして歩いている時も、事故に合わないよう、事故を起こさぬよう、十分注意し、目的地に無事到着するよう万全を期したのでした。
このように、あらゆることにおいて勉強し、検討して然るべきだと常に思っています。
この「勉強!」という言葉も、2回の繰り返しではそれほどではありませんが、3回くり返すと「3度目の正直」ということなのでしょうか。不思議と強烈なインパクトとなります。
「勉強!勉強! 勉強!」、大いに 勉強を促進、激励したいものであります。