喜び、悲しみ、苦しみ、怒り、の4つは、 まさに人間感情の4大ファクターと言えそうです。このなかで、ポジティブなのは、喜びだけで、後の3つ、悲しみ、苦しみ、怒りは、いずれも、ネガティブな感情であります。起伏するこの4つの感情が一体となったものが人間感情ですが、喜び、悲しみ、苦しみ、怒りのいずれにも属さない状態はなんと言うのでしょうか。
その回答は、恐らく、「平常心」ということになると思われます。平常心は、理知的で、感情的にならず、冷静、温和で、人には優しく、喜びに満ちたものでありたいと思います。そのためには、どうすれば、よいのか。
まず、自分自身、温厚、明朗であることが絶対必要であります。
そのためには、どうすればよいのでしょうか。
私は、早朝、目覚めの直後、およそ20分間、瞑想を励行しています。この20分という時間は、自分の体験から決めたもので、黙想、瞑想には、長からず、短かからず、20分が最適と考えられます。これより短くても、長くても、好ましくありません。瞑想10分で、クライマックスに達し、その後、静かに下降線をたどります。このようにデリケートな瞑想時間ですが、私は毎朝、厳しく守り、励んでいます。
この20分という時間は、長らく習慣的に瞑想を繰り返していると、時計がなくても、正確に20分を感じとれるようになりました。なんとも不思議なことですが、ありがたい直感であります。
20分の経過をつぶさに体験し、瞑想の快感と喜び、それに新しいエネルギーを得て、希望に満ちた一日のスタートを切ることができるのは、誠にラッキーで、喜ばしいことであります。