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息吹

熊本 洋

今日の心の糧イメージ

 「息吹」とは、何か? 辞書をみますと、第1に「息を吹くこと。呼吸」、第2に「活動の気配。生気」とあります。その例文として「春の息吹」と「新時代の息吹を感じる」の2つが紹介されています。

 第1の定義である「息を吹く」ためには、まず意識的に思い切り、息を吸い込むことから始めねばなりません。これは、まさに「息を込める」ことから「ヨシ!コレカラ、ヤルゾ!」とヤル気で「意気込む」、張り切っているときの動作であり、何らかの目的達成のため、思いきり張り切った、気合いに満ちた精神状態であります。

 その状態にあるためには、確固たる目的と手段、そのための手抜かりのない知識と勇気がなくてはなりません。

 目的が大きくなればなるほど、その意気込みも、自然、大きくなってきます。大きな事業は、大きな意気込みから始まり、当然のことながら大きな成果が期待されます。

 用意ドン!の徒競走のスタートラインでは、だれしも無意識に大きな深呼吸をします。これは、用意ドン!の合図を前に、自ずと出てくる、絶対必要な空気吸い込みのワザであります。この思い切り大きな吸い込みがあってこそ、強力な息吹とともに強力なエネルギーが発散し、ベストスタートが可能となります。大きな息吹に始まる、この強力エネルギーのベストスタートは、ベスト・ランニングに繋がり、勝負に大きな成果をもたらします。

 ベストスタート、ベストランニングは、人々に大きな感動をもたらします。

 それぞれの人に、多くの賞賛の息吹に満ちた、喜ばしい成果がもたらされることを期待して止みません。