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クリスマスのメッセージ

湯川 千恵子

今日の心の糧イメージ

 クリスマスが近づくと、クリスマスについて何も知らない人たちも、なぜか優しい気持ちになってプレゼントを交換したり、子ども達もサンタさんのプレゼントを指折り数えて待っています。今やクリスマスは国や人種、宗教を越えて人々に親しく祝われています。

 なぜでしょう?それはクリスマスに生まれた幼子は神の人類への究極の愛の贈り物だからではないでしょうか。

 その夜、天使の大群が現れて「天には神に栄光あれ。地には善意の人に平和あれ」」と大合唱してその幼子の誕生を祝福したと聖書にあります。(ルカ2・14)

 その幼子が成長し、神を「天の父」と呼んで、「私たちは父なる神に無条件に愛された兄弟姉妹です。だから神を敬い、互いに愛し合いなさい。」と説きました。イエス・キリストの30年余りの短い生涯は、この神の無条件の愛を説き、その愛を実践する日々でした。見捨てられた病人や障害者を癒し、嫌われ者の徴税人や娼婦に愛の言葉をかけて彼らの人生を聖なるものに変え、最後は十字架上で命まで捧げました。そして3日目に復活し、神と人との仲介者として今も愛の内に私たちと共に働いておられます。

 キリストの目に見える形の後継者、つまり初代教皇となったペトロから代々続く教皇たちは、時代の要請をキリストの愛と真理に照らして愛の宣教を継承しています。

 フランチェスコ教皇は「愛と平和と喜びの聖人」と慕われるアシジの聖フランチェスコを教皇名として「差別・対立から調和・融合へ。違いは豊かさの現れ。尊重しあい、助けあおう。」と世界に呼び掛けておられます。

 神も人の善意も無視して弱者を差別する現代社会に、キリストの愛と真理に基づいた時宜を得たメッセージです。