聖書には、この世界の最初のクリスマスである、イエス・キリストの誕生について記されています。そして、2000年以上前のこの出来事を「クリスマス」と呼び、今も、世界中の人々が祝っているのです。
しかし、クリスマスが何の日なのかについてのあるアンケート統計で、現代の多くの人々は、正しく理解していないということが表されました。
本来「クリスマス」は、どのような意味があるのでしょうか。
聖書の「クリスマス」は、お祭り騒ぎやパーティーのことではありません。たった一人の赤ちゃんの誕生という、ありふれた出来事でした。その両親は、つつましい大工職人のヨゼフと、マリアという若い乙女で、聖書は、この赤ん坊の誕生に先立って、この二人が、神から遣わされた天使を通して使命が与えられ、それに応え、受け入れていく過程が描かれています。「クリスマス」は、この素朴で無名の二人から始まったとも言えます。
ヨゼフとマリアが自分の使命を心から受け入れたことで、神の子の「いのち」がこの地上に誕生したのです。
これは、時間や空間を超えて、一人ひとりの人間に対する神からの大きなメッセージです。一人ひとりが、神様のいのちのご計画に与り、その招きに協力することで、神のいのちが人から人へと広がり、つながっていくということなのです。
このメッセージを伝えたくて、イエスは、この地上に誕生されました。「クリスマス」は、幸せにお祝いできる人々だけの祝日ではありません。いつもそのかげで、一人ぼっちで過ごす寂しい人々にも、イエスは、「いのち」のつながりをもたらすために生まれて来られました。それが、「クリスマス」なのです。