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新たな一歩

越前 喜六 神父

今日の心の糧イメージ

元旦はわたしの誕生日なので、嫌でも年齢を重ねます。

年を重ねたら、自動的に命がより成長、成熟するのなら苦労は要りませんが、実際はそうはいきません。身心の衰弱を感じることがしばしばです。それにもかかわらず、新たな一歩を踏み出そうとするのは、人の魂は、いついかなるときでも、太陽の光を浴びて輝く星のように、神さまの栄光を浴びて光り輝いていることを信じているからです。

身体が衰えても、魂は衰えません。それは永遠の生命につながる霊的な体だからです。しかし、わたしたちの多くは、その真実を知らず、信じてもいません。だから、現世にも死後にも希望を持てないのです。

ではどうしたらいいのでしょうか。方法はいくらでもあるでしょう。今日はわたしの体験から、一つの事を申し上げたいと思います。

わたしはカトリック信者として毎日、一定の時間瞑想に当てます。沈黙のうちに静かに20分位、姿勢を正して座っています。雑念は気にしません。すると、深い内的な静けさの中で、愛、喜び、平安を感じます。そして、場合によっては、感情を通して何かインスピレーションが湧いてくることがあります。すると、それを記憶し、大切にして、瞑想が終わった後、ノートにメモします。そして後ほど、それを実行に移してみます。その結果、何か良いことがあれば、それは、良い霊感ということになります。こうしたことを毎日、継続して実践していくことが、「新たな一歩」を踏み出すことではないかと思います。

こうして、魂の素晴らしさが悟れるようになると、神さまのことも、自分のことも、世界のことも、もっとよく理解するようになるでしょう。