さて、考え抜いて選んだものでも、幸福感を感じたり、不幸に追いやられたりしますが、現実吟味力があれば、何とか悔いのない人生を生きる事も可能です。
青春時代にドイツの神父さんから教えられ、生涯、大切にしている聖書の言葉があります。
コリントの信徒への第1の手紙、6章19節の「知らないのですか、あなたがたの体は、神からいただいた聖霊が宿って下さる神殿であり、あなたがたは、もはや自分自身のものではないのです」と言う言葉です。つまり「人の身体は神の神殿」という思想です。
私の身体には愛そのものである全知全能の神様がすんでおられると確信して以来、私の人生は大きく変化しだします。どんな危険や苦悩が身辺に生じましても、この教えが私を救ってくれています。この聖書の言葉を私は、なによりも高く評価して生きてきました。
昔、イギリス、ベルファーストを旅したことがありますが、当時は爆弾事件等があり、悲劇的な場面に遭遇し、人間の哀しい歴史を垣間見ました。しかし、その爆弾事件の背景を思索していきますと、そこに何とも切なく哀しい民族の歴史がありました。
何を評価し選択して生き抜いていくかは、素晴らしい人生課題です。