イエスさまは、色黒でモジャモジャ頭の大柄な方。
お説教をなさるときは威厳に満ちておられますが、ふだんは豪放磊落、大声で喋りまくるガッツのある青年、でも病気の人、貧しい人にはめっぽう優しくいとおしんでくださる。
一方、この「ナツエラット」のマリアさまも、世話好きで気取りのない大工のおかみさん、ほがらかで楽しい、何でも困ったときに相談にのってもらえる肝っ玉かあさん、なのです。イエスさまが水をブドウ酒に変えた有名なエピソード、カナの婚礼の祝宴でも、
「ちょっと、ブドウ酒が足りなくなったんだよ。なんとかならないと息子のイエスさまに訴えます。
「わたしの時はまだきていない」と、つき放すようなイエスさまの答えにもめげず、召使い達に「この人の言う通りにしてね」と言われたのはなんという絶対の信頼、でしょう。
こんなときにもちゃんと裏方を仕切っていらしたのです。みんなのおかあさん、マリアさまは。
だいたい、イエスさまは、父なる神さまに「アッバ、父よ」と呼びかけていらっしゃる。お父さま、でなく「父ちゃん」という感じなのですね。
いつもわたしの傍にいて、息づかいが聞こえるような・・。