これらは私が本をヒントに考えた「なんちゃって薬膳」ですが、それでも体は十分満足し、芯から暖まって元気を取り戻してくれるのです。
宮沢賢治は食事について、私たちは動物だけでなく植物からも命をいただいていると書いています。ベジタリアンは動物を殺さないから・・と思われがちですが、他の生き物の命をいただいていることにおいては、肉食も菜食も変わりません。肉にも、筋肉を作ったり体を温める作用があるので、油やカロリーを気にして食べないのは良くない、という本もたくさん読みました。薬膳は効果に着目していますが、本を読むうちに、そうした効果は命の力なのだと実感するようになりました。
すべての食材に命が宿っており、それをいただくことで私たちも命をいただいているのです。その食事をくださる神様に感謝するとき、私の糧となってくれた命たちにも、アリガトウと言わずにはいられないのです。