決心したとは言うものの、スムーズにことが運んだわけではなく、途中で何度も実現不可能だと思われ、気持ちが折れそうになった時もありました。しかし、この決心は、我ながらなかなか固いもので、容易にあきらめられるたぐいのものではありませんでした。
年の初めや毎年の黙想明け、何か日常と違う新しい節目の時、気持ちを奮い立たせて、「今度こそ」とか「今年こそ」と、何か決心しようとすることが度々ありますが、長続きさせることは難しく、「三日坊主」の時もある私です。しかし、修道生活への決心は揺るぎなく、心の奥深いところでしっかり支えられている味わいが心のどこかに感じられました。
私のこの体験は、まさに「Well begun is half done.」ということを物語っていると思います。今、私は、いくつもの障害を乗り越え、修道生活を歩み続けることができるのは、自分の力だけではなく、聖霊の促しによるものだと強く感じています。
そして、人生の大きな「第一歩」の決心がどんなに大切か、その「始まり」がなければ、今までの歩みもあり得なかったこと、まさに、「始めることで半分できた」のも同然だと、実感しています。