ところで、私達は今、年の初めを迎えていますが、初めを飾るにあたって、何か喜びの便りがあるでしょうか。ハドソン川の奇跡のような出来事は、たとえ望んだとしても、容易に起こるような出来事ではありません。むしろ私達の多くは、前年の事、あるいは過去の事を引きずったまま、新年に入っているのではないかと思います。前年に大きな失敗をしていたら、周囲から向けられる先入観の籠った視線が気になり、新しい心で新年を迎えるのが難しくなったりします。また、その失敗によって自分自身の心が傷ついている場合、同じように新年を新しい心で出発する事が難しくなります。新年を新しい心で出発する為には、過去の事を水に流し、新しい眼で自分を見てくれる存在、自らの失敗で傷ついている心を癒してくれる存在に出会う事が何としても必要です。
聖書は、私たちにとっての善き便りを、イエス・キリストと言っています。この方こそ、私達の心を癒し、私たちを新しい眼で見て下さる方なのです。