私が軽井沢と出会ったいきさつは、私が小学生時代から桐朋学園の音楽教室の生徒であり、オーケストラのバイオリンのメンバーだったからなのです。そして、我々の師匠であり、厳格な指揮者であった齋藤先生の別荘が北軽井沢にあり、その関係で我々オーケストラが毎夏、そこの小学校を借りて合宿練習をする事になったからでした。
北軽に向けて旅立つと、当時は必ず碓氷峠をアブト式のレールと機関車で登り、軽井沢からは、北軽電鉄というトロッコ列車で行ったものです。脱線する度に、乗客である我々自らが「ヤッコラセ」と客車の車輪をレールに戻していたのですから、時代を感じますよねー。
あれからあっと言う間に数10年!今でもあちこち旅には出ます。それぞれ目的も楽しみもあるのですが、人生の夕闇に藍色が濃くなってゆく中で、心の中に一際明るさを増してきている東の星が見えます。
主のもとへ戻ろう!一番行きたい所、それはやはり私達を、信じられない程の真心から愛して下さる神の懐です。