第2に、個人的な話でも、公の話として大きな声で語ることによって、1日1日の出来事を、お互いに分かち合う雰囲気を作ることです。ひそひそ話では、それを横から聞く人にとって、自分が除外されているとの気持ちをつい持ってしまいます。公の話にすることによって、お互いが分かっているという心は、お互いの協力関係を深めていくと思ったからです。
第3に、共に生活を担っていくという雰囲気です。なるべく後輩達と共にいる時間を増やしました。知的障害者と週3回の作業に出ることによって、後輩達の目先の長所や欠点だけでなく、生活からにじみ出てくる良さを、感じました。例えば、椎茸の原木一つ一つに、名前を付ける後輩のすごさに驚いたのもその時です。
そして何よりも、助かったのが、那須の山々、那須高原の雰囲気でした。小さいことでくよくよしない心、大きく物事を見る心は、大きな自然からの恵みだったと、一年間の合宿生活を終える度に、確認するのでした。