私たちは、とかく「自分自身」が神を捜し求め、神のもとに向かって行くと考えがちですが、実は、神が自らこの世に来て、私たちを捜し求め、見出し、ご自分のもとに連れ戻すために来てくださったのです。
イエスは、無力な赤ちゃんとして生まれ、最期は、十字架の死までの道のりを、弱い一人の人間として歩かれました。土にまみれ、傷だらけの疲れ切ったイエスの足どりは、私たち一人ひとりに自分の人生の旅路を思い起こさせてくださいます。それは、どのような時も、どんな苦しみや失敗、不条理な出来事の中でも、「私は、いつもあなたと共にいる」という神の思いを、私たちが疑いようのないほどに、示すためです。
「インマヌエル」「共にいる神」、イエスは、その名のとおり、私たちのためにこの世に来られました。私たち一人ひとりと「共にありたい、一緒にいたい」という神の深い切なる思いが、御子イエスの誕生...クリスマスをもたらしたのです。