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クリスマスのおとずれ

熊本 洋

今日の心の糧イメージ

今年もまたクリスマス・シーズンとなりました。12月25日は、だれもが知る、キリストの誕生を祝う日。日本では休日でなく、多くの人は、年の瀬を前に多忙を極め、あわただしくこの日を過ごして、それで、お終いとなっています。ただ毎年のことながら、如才ない商業主義が絶好のチャンスとばかりに抜け目なくクリスマスムードを醸し出し、この日の喜びを言祝ぎ分かち合えるよう、ネオンやクリスマス・ツリーなどで、街を明るく賑わせています。

これによって、クリスマスの喜びを共にし、善意の人々が互いに手を携え、平和を共に願い祈る機会ともなれば幸いです。

そもそもクリスマスはキリストに捧げるミサのこと。最近では、一宗一派にとらわれず、season's greetingとして、世界中、広く共に平和を願い祝う日ともなっています。

68年前の原爆と終戦、総てを失い、絶望的思いを体験した日本人。そして3年前の東日本大震災・原発事故で、多くの犠牲者を出し、思いもよらぬ未曾有の大試練に立たされている日本人。老いも若きも、平和の尊さ・平和を祈ることの尊さを、いやが上にも悟り知り、ことあるごとに謙虚に手を合わせ、平和を祈り願っていると言って過言ではありません。

このクリスマスも、心を天に向け、「天においては神に栄光、地においては善意の人々に平安あれ」と、一刻静かに祈る時を互いに持ち合わせたいと願っております。(参・ルカ2・14)

とは言え、結局、キリスト無しのクリスマスはあり得ませんし、クリスマスにおけるキリストは、人類をこよなく愛する天地の創造主なる神と人間の橋渡し的存在であることも、ぜひ理解したいものであります。どうか良いクリスマスをお迎えください。

Merry Xmas! & Happy New Year!