母は、私が3歳の頃に亡くなったと聞いています。今、思い出せるのは、ある時、台所で生卵のてっぺんに穴を開け、健康に良いからと、私の口に注いで、飲ませてくれたことです。後は、若くして亡くなった母の遺体が、居間に安置され、父親や、兄・姉たちが祈っていた光景だけです。
子どもにとって母親ほど偉大で、すばらしく、無限に優しく、すべてを包容してくれる存在はないでしょう。父親はそれなりに偉大ですが、「己を忘れて」他者に尽くす無条件の愛情では、母親に勝るものはいないのではないかと思います。すべての生き物は、無条件の愛情によって健やかに生き、成長し、活動するのです。
私がカトリックが大好きなのは、聖母マリアの崇敬があるからではないかと思っています。