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健やかさの源 ―まずは心を整える―

片柳 弘史 神父

今日の心の糧イメージ

 神父やシスターには、健康で長生きする人が多いと言われる。厳密な統計があるわけではないだろうが、確かにそんな感じはする。八十代はもちろん、九十代でもまだ元気に教会で働いている神父が、わたしの身近なところだけで何人もいるのだ。

 健康で長生きの神父たちに共通しているのは、生活がきちんと整っていることだ。早朝の祈りから始まって、ミサや聖書勉強会、散歩など、毎日のスケジュールがしっかり決まっていて、それが崩れることはめったにない。食事は、修道院で出されるバランスのとれたものを適量に食べる。余分な買い物をすることもなく、服などは、だいぶ前に買ったものを着られなくなるまで大切に着ている。なにしろ、彼らの生活には乱れたところがほとんどないのだ。

 なぜそんなに整った生活ができるのか。その理由は、彼らの心に乱れがないことだろう。彼らの心は、いつもまっすぐ神さまに向かって整えられている。どんなときでも、ただ神さまの喜ぶことだけを求め、自分の欲望のままに行動することがない。人を愛すること、困っている人たちに奉仕することにしか興味がないと言ってもいいだろう。見事なまでに、自分のすべてを神さまに捧げているのだ。

 心が乱れると生活が乱れる。乱れた生活をしていると、やがて健康が損なわれる。逆に、心がしっかり整っていれば、生活が乱れることはなく、自分で自分の健康を損ねるようなことも起こらない。

 神父やシスターたちの、さまざまなものへの執着を捨て、自分にとって本当に大切なことのためだけにすべてを捧げるまっすぐな生き方。
 乱れのない、整った心のあり方にこそ、長生きの秘訣が隠されているようだ。