

私が育った東京都練馬区では、2007年から毎年、練馬大根引っこ抜き競技大会が開かれています。真ん中が太いため引っこ抜きにくいので、制限時間内に引っこ抜いた大根の本数や長さを競います。492人が同時に挑戦して、2017年にギネス記録に認定された競技です。
文字通り大きな根っこである大根のたくましさにはいつも元気をもらいますが、細い根っこの強さにも圧倒されます。
子どものころ、野原でタンポポを摘もうと、細い茎を折らないようにそっと引っ張ってみたら、びくともしません。驚いた私は、腰を据えて摘むことにしました。根元の土を彫って指を入れ、ギュッとつかんで引っこ抜いたら、ようやく抜けました。
根っこはこうして、大地にがっつり定着して植物を支える存在です。それを私たち人間の文化や心のあり方に当て嵌めて「根っこ」と表現するときも、この性格は生きています。たとえば「根強い」という言葉のように。
良い根っこはどんどん定着させ、好ましくない根っこは「根絶」する。これができれば日常の悩みから国際問題まで、様々なことが解決するのでしょう。だから、根っこのあり様を正しく読み取ることは大切なのだと思います。
カトリックでは、私たちの家は神様のおられる天国だと教えられます。
天国と聞くと頭の上を想像しますが、心の持ち方としては、深い、根っこの部分で常に神様とつながっていなさいということではないかと感じています。足元を固めず
まず私自身が、自分の行動や気持ちの根っこを見つめるよう心がけたいものだと思っています。