

私の初めての任地は、児童養護施設でした。
もう一人のシスターと一緒でした。二人とも元気でとても張り切っていました。古い建物でしたが、原爆の後、
職について間もなく、この施設は新しい建物に引っ越しすることになっていました。
その頃、子どもたちが学校や幼稚園に行ってしまうと、小さな姉と弟だけが残っていました。
ある日、この二人が庭で遊んでいると、満開の桜が風に乗って子供たちの上に舞い降りてきました。桜吹雪です。二人は歓声を上げて全身で桜の花びらを受け止めていました。この美しい光景は私の記憶に強く残り、私にとっての児童養護の出発点になっています。
新しい建物に移ってからはすべてが落ち着くまで試行錯誤つづきで、定例会議以外に話し合うこともよくありました。先輩たちがどのように子どもと向き合っているのかを見、聞き、学びました。
また、ある先輩は、経験の少ない私の生意気な意見を、熱心に聞いて私の理解を深めてくださったので、私の児童養護への思いはかなり熱くなりました。当然のことながら一人ひとり、独自の考えや感覚があり、子どもたちとの関わり方は様々です。個性が反映されます。
私の性格やこだわりのために、子どもとの関わりの中で難しさを感じることも出てきました。幸いなことに、私は先輩や一緒に働き始めたシスターに何でも相談することができました。自分が経験したことのない、壮絶な体験をした子どもたちの成長を助けるのは、やさしいことではありません。
試行錯誤してみて、子ども一人ひとりを大切に思う愛がすべてだ、と教えられた新人時代でした。