

昔のCMにありました。「お父さん、どうして雨は上から降るの?」「下から降ると、傘が差せないじゃあないか。」と。
粋な答えに、さすがと思いました。
子供の持っている疑問や行動は、大切な人間の乾きを表していることがあります。
ある教会のご婦人二人が、放課後児童教室の補助員として、友人から頼まれて仕事に就きました。
彼女たちは仕事を始めるにあたり、一つの取り決めをしました。それは子供たちに何を言われようと、決して怒らないということでした。
ところが、その教室には、いつも悪態をついては、だれも寄せ付けないという感じの女の子がいました。
二人が挨拶しても、知らん顔。話しかけると「うるさいなあ」の一言。そして、「ばばあ、あっちへ行ってくれ」とさんざんだったそうです。
もう駄目だと思ったとき、最初の取り決めを思い出しました。それで笑顔の対応だけは、励まし合いながら実行していきましょう、と。
すると3ヶ月後、その女の子は「おばさん、相談がある」と話し始め、だんだん家庭環境や、自分自身の夢などを語るようになったのでした。そしてその子との関わりが、少しずつ親しみのある、楽しいひとときになっていった、というのです。
その頃、この子には、学習面でも変化が起こりました。それまではクラスで最下位に近かった成績は、2学期の中ごろにはクラスのトップクラスまで上がっていました。そうなると、色々な方面に才能を発揮し、そして、優しい、クラスの人気者になっていったそうです。
彼女は「私を本当に愛してくれるのか」と、いつも言葉や態度で試していたのだろうと、二人は話してくれました。