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クリスマスとは

村田 佳代子

今日の心の糧イメージ

 12月24日・25日がクリスマス・イヴとクリスマス当日であることは、キリスト教徒であるなしに関わらず知っていて、ほとんどの人が、この日がイエスキリストの誕生日だと認識しています。そして西暦はこのキリストの誕生を、ひとつの基準としているのも事実です。

 では本当にキリストの誕生日かというとそうではなく、クリスマスとはキリストのミサという意味で、単に誕生を祝うのではありません。この世に神の御子が存在することを祝う気持ちこそが、クリスマスと云えるのでしょう。そうであるならば信仰を持つ者には、毎日がクリスマスであると云って良いと思います。

 福音書の記述によると、イエス・キリストの誕生の経緯を書き記しているのは、マタイとルカの2人です。マルコは洗礼者ヨハネが荒れ野で叫ぶ者として先ぶれとなり、イエスが洗礼を授かるところから書きおこしています。ヨハネもまた洗礼者ヨハネが先ぶれとなって現われ、神と共にある言葉がイエスによって肉となり、次々と神のみわざが現実に起きていく様子が書かれています。

 こうして聖書を読み、黙想していくと聖歌の「神共に居まして、行く道をまもり」の通り、毎日がクリスマスであることの喜びを、ひしひしと感じます。

 盛り場にクリスマスセールの文字が躍り、ジングルベルが流れる年末が本当のクリスマスとかけ離れている事は勿論ですし、待降節に入り今年も無事に過ぎていく事の感謝と共に、恵まれない人々に幸福を分かちあいたいと、行動するシーズンとしてのクリスマスは大切です。

 でも毎日がクリスマスという信頼と希望のメッセージをもっと多く人々に伝えてあげなければと思うのです。