それが、今のわたしのように、人一倍自己を語り、オープンに自分の意見や考え、感情や意志を他者に言葉で表現するようになったのは、学校を卒業し実家を離れ、他県にいる兄夫婦の家に身を寄せ、その町の教会に通い、洗礼を受け、同年代の青年男女と語り合い、交わりながら、教会の活動に積極的に参加するようになってからでした。
心を開いて他者と語り合うためには、少なからぬ勇気が要ります。わたしは秋田県出身で口が重い方です。反対にわたしの移った信州では、教育県だけあって、男女とも、割合気持ちや考えを自由に言葉にします。こうしたカルチャーショックを乗り越え、当たって砕けろの精神で、信州の人々としゃべるようになったので、今の自分があると思っています。