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担い手

古川 利雅 神父

今日の心の糧イメージ

 私たちが生きているこの世界の中で、どのような役割が私たちにあるのでしょうか。
 旧約聖書の創世記の中に「我々にかたどり、我々に似せて、人を造ろう。そして海の魚、空の鳥、家畜、地の獣、地を這うものすべてを支配させよう。」(1・26)
 また「産めよ、増えよ、地に満ちて地を従わせよ。海の魚、空の鳥、地の上を這う生き物をすべて支配せよ。」(1・28)とあります。

 「支配する」とありますが、それは世界を守り、育み、次の世代に継いでいくという意味で捉えるのが良いのではないでしょうか。私たちは先達からこの世界を受け継いで、次へ繋いでいく役割を担う 担い手 と言えるでしょう。

 世界という大きなものの担い手である私たちですが、それぞれが属している家庭や家族、学校や会社などの社会、もしかすると国もそうかもしれません。それぞれの担い手も私や私たちなのでしょうね。

 このように考えると、前の世代、前の(かた)からバトンタッチされたものを、(のち)の世代へと、後の方へとバトンタッチをしてゆく姿が見えてくるように思います。大切に受け止めて、大切に守りながら大切に育み、大切に渡してゆくことができれば、担い手としての役割を果たしてゆくことができるのでしょう。

 自分のこと、自分のところだけしか見ていないならば、途中で終わりにしてしまっても良いという様な考えも生まれるかもしれません。ですが、受け継いだもの、受け継いでゆくものとして見てゆくならば、他者との関係の中で考えることが必要となりますので、必然的に人や物事を大切にしてゆくことができるように思います。

 私たちが生きているこの世界を、丁寧に次の世代へと渡してゆける私たちでありたいと思います。
 全ての人、全てのものを大切にしながら。