

近年、さまざまな業種で仕事の担い手が少なくなっているとの嘆きが聞かれます。
私の住む街でも、公共交通の大切な担い手である路線バスの運転手さんの数が減り、今まで15分間隔で走っていたバスはいきなり1時間に1本になってしまいました。街の交番の数は激減しましたし、高齢者施設の介護士さんの転職も止まらないとか、各所で人手不足が言われています。
大人になっていざ職業につこうとしたとき、今の若い人は職業ということをどのように考えているのでしょう。
最近は大学生で起業する若者も多いと聞きます。殆どIT関係の業種だそうです。夢を叶えようとするのは素敵な事、しかしながら、20年生き、自分を作り、成人しても、次に控える人生は20年ではすみません。
人生百歳と言われる時代、少なくとも70歳位まで職業を持つとするなら、人として50年間の生き方が問われます。自分自身だけを見つめ続け、夢を叶える人生も素晴らしいですが、人は必ず他者との関わりの中で経験を分かち合い、理解しあう事で、学び、育てられ、助け合うことで、喜び、感謝、希望、そして反省も体験出来るのです。
他人の困りごとの担い手こそが、プロと言われるさまざまな職種の専門家です。病気を治す医者、交通機関の運転手や関係者、日常生活の必需品に関わる製造業や流通や販売、広告宣伝など多岐にわたる担い手がいます。政治家、司法、金融、マスコミ関係、スポーツや教育界にも専門の担い手が必要です。
信頼される担い手になるということは、しっかりした育成システムが必要ですし、何よりも本人の自覚と熱意が大切で、経験を積むことで、喜びと誇りが生まれてくるのです。
宗教や芸術の担い手は、人間の心が相手、祈る人です。