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足並みをそろえて

阿南 孝也

今日の心の糧イメージ

 ヨガは、老若男女を問わず、多くの人に親しまれています。
 「ヨガ」の名称は、古代インドの言語であるサンスクリット語の「ユジュ」が語源であり、ユジュとは、「軛をつける」という意味であることをご存じでしょうか。軛とは、荷台を引くために、牛や馬の首の後ろに掛ける横木のことです。

 私たちの心は、牛や馬のように動き回り、捕らえることが難しいものです。心と体を結びつけて正しい方向に向かわせる、それがヨガなのです。現代は情報にあふれ、心と体のバランスを保つことが困難な時代。心と体を繋ぐヨガは、現代人に必須のものなのかもしれません。

 私にとっては聖書の言葉も必須です。「わたしの軛を負い、わたしに学びなさい。そうすれば、あなたがたは安らぎを得られる。わたしの軛は負いやすく、わたしの荷は軽いからである」(マタイ11・29~30)

 「わたしの軛」と言われたことからわかること、それは、イエス様ご自身の首に軛がはめられているということです。そして「一緒にわたしの軛を負いましょう」と誘って下さるのです。つまり、その軛が負いやすく軽いのは、イエス様が共にいて、共に背負って下さるからなのです!。

 同じ軛を着けていれば、もうイエス様と私の足並みが乱れることはありません。私の歩みが止まれば、横にいるイエス様も立ち止まって下さり、1歩進めば同じ歩幅で一歩進んで下さるからです。

 振り返ると今年も様々な出来事がありました。嬉しいことも、悲しいことも、怒りに震えることも。一人では解決できない難問に遭遇し、悩んだこともありました。

 でもどのような時も「独りにはしないよ。一緒に担ごうよ」と誘ってくださるイエス様に委ねて、歩んでいこうと思います。