「心の糧」は、以前ラジオで放送した内容を、朗読を聞きながら文章でお読み頂けるコーナーです。

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坪井木の実さんの朗読で今日のお話が(約5分間)お聞きになれます。

心おだやかに

コリーン・ダルトン

今日の心の糧イメージ

 650年以上も昔、ノリッジのジュリアンと呼ばれる女性が死の床で十字架を見つめていると、霊的なヴィジョンを受けました。当時30歳で、全快すると自分が見たヴィジョンを書きとめます。それから何年も経って、長めの省察を記します。そのヴィジョンは自分だけでなく他の人のためにも与えられたのだと信じたからです。
 「限りなく善きものである神が、私たちみなを慰めるために、それを広く示されたのでしょう。」と。

 今日この女性について知られるところはほとんどありませんが、残されたテキストは『神の愛の顕われ』と呼ばれています。

 はじめてジュリアンに出会ったのは学生のころで、英語で記したテキストの残る、最初の女性作家であると知り、また隠遁生活をおくったところにも興味をもちました。教会に付属した小さな部屋で生活し、当時ほとんどの女性がもちえなかった個人的な自由はもっていました。霊的な助言を求める人たちに窓越しに指導を施し、その知恵は評価されました。さらに神の母性的なイメージを自由に表現しました。
 「神は私たちの父であるように、また神は私たちの母なのです」と。

 そのメッセージよりも、彼女の人となりに感銘を受けた次第です。

 さて現在、2026年という不確かな時代を迎えていますが、それでもイエスがジュリアンと私たち皆に語りかけた言葉には、安らぎを覚えます。いまだに罪から解き放たれていない世界で生きる私たちにも語りかけます。

 「すべてはうまくいく、すべては大丈夫、そう、すべてはうまくいくでしょう」。

 若いころの私にはあまりにありきたりで単純すぎると感じられたこの言葉も、今では私の心に深く訴えかけるのです。