「心の糧」は、以前ラジオで放送した内容を、朗読を聞きながら文章でお読み頂けるコーナーです。
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(月~土)毎日お話が変わります。

坪井木の実さんの朗読で今日のお話が(約5分間)お聞きになれます。

人の精神の健やかさには、バランス、という要素が欠かせないと思う。
実験をしたり、論文を読んだり、文章を書くなど頭を激しく使っている間、身体は休んでいる。反対に肉体労働や運動をしているときは頭が休んでいる。この両方が適切に使われていると身体も心も健やかになるようだ。
バランスある生活は、古くから修道生活にも生かされている。生涯、同じメンバーで同じ場所に住み、祈りの生活を続けるトラピスト会などの観想修道会は、その創成期から労働が伴っていた。
修道者たちは、どこかに出かけてスポーツをしたりはしないが、毎日太陽の光を浴び、家畜の世話や農業、バターの製造などの労働をする。それは頭を休ませることになる。
そして、かなりの時間を修道院で沈黙の祈りを捧げる。このようにすると健やかな生活になるはずだ。
現代人はパソコンを使って頭脳だけを激しく消耗する事が増えている。適当な時間で操作を止めて体を使うといいが、仕事に追われてそうはできないことが多いと思う。こういった生活から心の不調をきたすこともあるだろう。
私は、うつ病が治った人の体験談を何冊か読んだことがあるが、いろいろな体験に共通するものの一つが、毎日、日の光を浴びて散歩することや軽い運動を続けることだった。
私自身もある時期、あまりに試練が多くてよく眠れないことがあった。ある日、ふとしたことで30分ほど歩いていると、一定のリズムが心地よく、集中して何も考えていないことに気付いた。歩いている間は心を占めていたことから解放されていた。身体が私に教えてくれた。
神さまは、出来事や友人を通して、また様々なことを使って実によく助けてくださると思う。