「心の糧」は、以前ラジオで放送した内容を、朗読を聞きながら文章でお読み頂けるコーナーです。

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坪井木の実さんの朗読で今日のお話が(約5分間)お聞きになれます。

心のなごみ

西田 仁

今日の心の糧イメージ

 私が心のなごみを感じるのはなんと言っても、子供達を見た時です。

 幸いに4人の子宝に恵まれました。

 更に私は恵まれた事に、小児科医として我が子以外にも数多くの子供達の誕生の瞬間に立ち会わせて頂く機会に恵まれてきました。状態の悪い赤ちゃんの出生時に産科医から呼ばれ、出産に立会い、赤ちゃんの出生後、NICUへ運び、処置を行い、ひと段落ついた時に、保育器の中でスヤスヤと眠る赤ちゃんを見た時に、そこに至るまでの大変だった苦労は吹き飛び、安堵感もあいまって、本当に心がなごみます。逆に治療が功を奏さず、なかなか状態が安定しない時には、「この子は何も悪いことをしていないのに、まだ生まれて来たばかりなのに、神様どうして?」と胸が締めつけられる想いをしました。

 このように、子供たちの顔を見た時に、カトリックの教義に反するのかもしれませんが、人に「原罪」があるなどとは信じられません。私の心をなごませてくれる子供の顔を見ていると「無原罪」な存在に見えて仕方がないのです。

 私が中学生の頃にシスター渡辺和子さまのご講演を拝聴する機会があり、その時に聞いた「神様は人を『よし』として作られました」と言うお言葉がとても深く自分の中に残っており、その言葉が思い出されます。

 私は楽観主義者かもしれませんが、「人」というものについては性善説を信じています。私の心をなごませてくれる存在であるというだけで、既に子供達は「善」なるものとして誕生していると思うからです。4人の子供達の親として、また小児科医として、子供達が少しでも罪を犯すことなく、いつまでも「善」なるものとして成長できるように、子供たちに携わっていきたいと思います。