「心の糧」は、以前ラジオで放送した内容を、朗読を聞きながら文章でお読み頂けるコーナーです。
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坪井木の実さんの朗読で今日のお話が(約5分間)お聞きになれます。
地球温暖化の影響もあり、最近は、以前に比べて気候が変動しているのを感じることが多いように思います。ことに多く感じられるのは、突然の雨ですね。ひと昔前でしたら、夏の風物詩、午後から夕方にかけて突然降りだす夕立だけでしたが、今は季節に関係なく、突然短時間で狭い範囲に降る局地的大雨が多く、ゲリラ豪雨と呼ぶこともあるようです。
転ばぬ先の杖、備えあれば憂いなし。鞄の中に傘を忍ばせたり、長い傘を持ち歩いたりするのは大切ですが、局地的大雨が始まると、持っていた折り畳み傘や長い傘だけで雨を防ぐことはできず、気がつくとずぶ濡れになることもしばしば。このような時は、雨から守ってくれる建物に逃げ込み、やり過ごすことが必要になりますね。
これは雨に対してのことですが、日常生活の中では、これ以外にも様々な出来事が起こります。その時に私たちは、どのようにすれば良いのでしょう。守ってくれるものに自分の身を委ね、出来事から守って貰い、新たに歩みだすことが大切でしょう。
守ってくれるもの、日光や雨や風などの自然現象に対してなら、建物かも知れませんが、それ以外のものに対しては、人かも知れませんし、自分を超越した存在かも知れません。様々な時の中で、特に困難や苦難の時、自分だけで何かをしようとするのでなく、自分という小さな存在を認め、大きな存在に守っていただくことは大切なことの様に思います。
その様にして日常生活、人生の様々な時において、守られながら歩んでいる私たちです。そのことを意識し、感謝しながら歩むなら、私たちの歩みは確かな歩みとなるでしょう。そして守っていただく方とともに過ごす時を大切に歩むことができますように。