
(学)愛徳学園 愛徳幼稚園
優しいイエスさまがお出迎え
お米一握り運動に祈りを添えて
2月にボストンを訪ねると、滞在中に、大学院時代の三人の友人と連絡がとれ、そのうちの二人とは週末を一緒に過ごすことができました。日曜日には、また別のクラスメイト、ジョンが司式をするミサに出かけました。
彼は一緒に勉強しているときは一般の学生でしたが、卒業後まもなくイエズス会に入会し、2006年に司祭叙階されました。
ジョンは私たちクラスメイトを意識して説教を準備したわけではないのでしょうが、私が週末に信仰について思いめぐらす際に助けとなるような言葉をもってはじめました。
預言者エレミヤの書からの言葉を繰り返します。それはミサの「第一朗読」からとられたものでした。
祝福されよ、主に信頼する人は。
主がその人のよりどころとなられる。
彼は水のほとりに植えられた木。
水路のほとりに根を張り
暑さが襲うのを見ることなく
その葉は青々としている。
干ばつの年にも憂いがなく
実を結ぶことをやめない。(エレミヤ書 17:7-8)
それからジョンはレッドウッドという樹木について話し始めました。カリフォルニアで学生生活を送っていたときに、毎日目にしていたという常緑樹です。この常緑の樹木は世界で最も背が高く、最も古い仲間で、それでいて根が浅いのだということでした。
高さが100メートルを越えても、どうしてなおそびえ立つことができるのでしょうか。それは根っこが水平に20メートル以上にも広がり、他の木々の根っこにからみつくことで可能にしているのです。また、これは後に自分で調べてみたのですが、この木は他の木々の根っこから互いに栄養分を分けあっているとのことです。その生命力は「ともに結ばれている」ところからきていることになります。
このメッセージは私のうちで深く共鳴することになります。ミサの会衆席で隣に座る友人らを眺めたときに感じたことを、いま新たによみがえらせてくれたのです。
それだけでなく、日々のニュースを読むにつけ、このレッドウッドの樹木は、今まさに、世界がどうしても必要としている力について、なおも私に語りかけるのでした。