サンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂(スペイン)
①日本の教会をとりまく環境
"心のともしび運動"のホームページは、2021年5月にリニューアルしました。そして同年10月から新たなジャンル「知っとこコーナー」を開設。
このコーナーでは、"キリスト教の成り立ち"を皮切りに9ヶ月間に渡ってキリスト教の歴史、特に"日本におけるキリスト教の歴史"をお伝えしました。
https://tomoshibi.or.jp/christian_history/ayumi/
ご覧になって頂いた方には、ある程度ご理解して戴けたと思いますが、日本のキリシタン史の壮絶さは、他国に類を見ない過酷な迫害、殉教史です。その歴史を担って473年もの長きに渡って代々引き継がれて来たキリスト教が、現代の少子高齢化、司祭、修道者の減少を要因に日本から消滅すると誰が想像するでしょう。喩え某企業の創業者から「・・・日本はいずれ存在しなくなるだろう」と言われようとも、キリスト教は、存続するのではないでしょうか。
しかし、現代社会が、これまでの社会と全く異なると言われる中で、日本のキリスト教は、何を目標としているのか。その為には、現在日本で何が必要か。教会自身が今日まで積み重ねて来た数々の実績、失敗などをも含めて「明日の日本の教会の姿」を見据えながら、個人的な意見になるかもしれませんが、「知っとこコーナー」の総集編にします。
総集編その(1)として、第二バチカン公会議において画期的と言われ、現在もその研鑽と同時に諸外国において、それぞれの国情に併せて実践している「信徒使徒職に関する教令」をメインに、先ず教令の再確認、そして日本での具体的方策を「明日の教会」のための礎にとの思いを寄せて記載します。 その前に、日本の教会を取巻く様々な問題点を診ていきたいと思います。
こうした現実の問題点(一部分かも)を素直に受け止めたうえで
ご一緒に「明日の日本の教会の姿」を考えながら、読んで戴けることを期待します。
心のともしび運動 松村信也