2024年07月20日の聖書の言葉

7月21日 年間第16主日 マルコ6・30-34

 そのとき、使徒たちはイエスのところに集まって来て、自分たちが行ったことや教えたことを残らず報告した。イエスは、「さあ、あなたがただけで人里離れた所へ行って、しばらく休むがよい」と言われた。出入りする人が多くて、食事をする暇もなかったからである。そこで、一同は舟に乗って、自分たちだけで人里離れた所へ行った。ところが、多くの人々は彼らが出かけて行くのを見て、それと気づき、すべての町からそこへ一斉に駆けつけ、彼らより先に着いた。イエスは舟から上がり、大勢の群衆を見て、飼い主のいない羊のような有様を深く憐れみ、いろいろと教え始められた。

祈りへの招き

祈りへの招き

 本日の福音を読んで、日々忙しく過ごす私は、宣教から帰って来た使徒たちに「人里離れた所へ行って、しばらく休むがよい」とおっしゃったイエス様の言葉が深く胸に響きました。

 教皇フランシスコのメッセージに耳を傾けたいと思います。

 「福音書に記されているキリストの日常を見ると、御父との親密さ──御父への祈り──が多くの時間を占めることが分かります。そのためにイエスは、朝早くまだ暗いうちに起き、祈るために人里離れた所へ行き(マルコ1・35、ルカ4・42参照)、御父と話されます。祈られた後、イエスはすべての決断と最も重要な選択をされています(ルカ6・12、9・18参照)。まさにこの関係性の中で、祈りを通して、イエスは聖霊のうちに御父とつながり、イエスは人間としてのご自分の意味、この世での存在の意味を見出されます。イエスは御父によってわたしたちへと遣わされ、わたしたちのための使命を持っておられるのです。
 イエスは祈りのうちに御父と話され、それからご自身の宣教、講話を通じて人々と接点を持たれ、神の国への道を教えられます」
 (教皇フランシスコ、2023年1月18日一般謁見演説より)

 祈りましょう。
 誰よりも父なる神と一致されていたイエス様が「人里離れた所で休むこと、そして祈る時間を大切にされた」ことを黙想したいと思います。忙しいという漢字は「心が滅亡する」と書きます。静かに休む時間を設けて、祈りの中で神様と共に過ごす時間を持つことができますように。  アーメン。

参考:(第一朗読:エレミヤ23・1-6)・(第二朗読:エフェソ2・13-18)