2024年05月11日の聖書の言葉

5月12日 主の昇天 マルコ16・15-20

 そのとき、イエスは十一人の弟子に現れて、言われた。「全世界に行って、すべての造られたものに福音を宣べ伝えなさい。信じて洗礼を受ける者は救われるが、信じない者は滅びの宣告を受る。信じる者には次のようなしるしが伴う。彼らはわたしの名によって悪霊を追い出し、新しい言葉を語る。手で蛇をつかみ、また、毒を飲んでも決して害を受けず、病人に手を置けば治る。」

 主イエスは、弟子たちに話した後、天に上げられ、神の右の座に着かれた。一方、弟子たちは出かけて行って、至るところで宣教した。主は彼らと共に働き、彼らの語る言葉が真実であることを、それに伴うしるしによってはっきりとお示しになった。

祈りへの招き

祈りへの招き

 本日の聖句は、マルコ福音書最終章の最後の部分です。復活されたイエスは、「全世界に行ってすべての造られたものに福音を宣べ伝えなさい」と弟子たちに命じられ、キリストの名によって「悪霊を追い出す」力や様々な「しるし」を与えられました。

 イエスは現代を生きる私たちにも、言葉だけではなく、行いを通して「神の愛を宣べ伝えなさい」と呼びかけ、招いてくださっているのだと思います。
 日本の若者は諸外国の若者と比べて「自分自身に満足している人」「将来に明るい希望を持っている人」「宗教が心の支えや行動のよりどころとなっていると思う人」の割合が少ないという調査結果が示されました。(内閣府2019年)

 神は愛ゆえにご自分にかたどって人を創造されました。それは極めて良かったと聖書は伝えています(創世記1・27-31)。大人は、「あなたは無条件に愛されている存在である」ことを若者に伝える使命が与えられています。
 シスター渡辺和子先生は「子どもは大人の言う通りにはなりません。大人のする通りになります」と言われました。

 私たちがその生きざまを通して、神の愛を示していくことができますように。 アーメン。

参考:(第一朗読:使徒言行録1・1-11)・(第二朗読:エフェソ4・1-13)