ユダヤ人たちは、イエスが「私は天から
今日の福音の中では、ユダヤ人のイエスに対する敵対性をよく表現しているのは、「つぶやき」この言葉です。
"つぶやく"とは、小さな声で独り言を言うことですが、今日の箇所では、"ユダヤ人たちの要求や主張が満たされていない"との意味を含蓄した言葉として使われています。このようにユダヤ人に見られる自分の知識にだけ固執した姿勢、そして自己の要求、主張が満たされない時、相手への誹謗中傷を"つぶやき"として発せられる実態、これらは私たちにも身に覚えのあることではないでしょうか。自分の培った固定観念を崩す、離れる、そして新たに正しいことへ是正すると理屈で解っていたとしても、大変難しいことなのです。ましてやイエスの言葉を受け入れることは、心底から信仰の心を持たなければ素直に受け入れる事はできないでしょう。しかし、イエスは断言されます。「はっきり言っておく。信じるものは永遠の命を得ている。私は命のパンである」と。
先ず、私の、あなたの固定観念への執着から離脱することができますように。