今日の福音箇所で気になる言葉が「つながる」です。1節から8節の間に8回も繰り返して「つながる」の言葉が使われます。つまり、「つながる」ことは"とても大切なこと"なのですよと言うことでしょう。
「つながる」、一体、誰と、どこで、どうして、いつ、どのように、という昔習った4W1Hで考えてみます。その前にまず、聖書で「つながる」とはどのような意味を持っているのか。聖書学者・雨宮師によるとヨハネはこの言葉を好んで使っていると言われます。そしてヨハネは「自分の本来のあり方を見出した処に留まる」という意味で使っていると言われます。
そこで4W1Hを考えてみますと、最初に誰と「つながる」か、それは自明ですね。イエス・キリストです。次にどこで?その鍵を握っているのが、第一朗読の中でそのことを表すサウロの姿です。「自分の本来のあり方を見出した場所」にとどまるサウロです。つまり、主と出会った場所になります。第三のどうしては、「生きる意義を与える根拠につながっていなければ、豊かに身を結ぶこともできないで、朽ち果てるからです。」第四の何時は「いつも、どんな時でも」です。最後にどのようには「言葉や口先だけではなく、行いをもって誠実に愛し合う」こと。
そうすることによってあなたが「望むものをなんでも願いなさい、その願いは叶えられる」と約束してくれるからです。イエスは、「私につながっていなさい」と弟子たちを通して私たちにもその約束をしてくださるのです。あなたは何時も主と「つながって」いますか。ご自身の利益につなげてはいませんか。