2024年02月17日の聖書の言葉

2月18日 四旬節第1主日 マルコ1・12-15

 そのとき、〝霊〟はイエスを荒れ野に送り出した。イエスは四十日間そこにとどまり、サタンから誘惑を受けられた。その間、野獣と一緒におられたが、天使たちが仕えていた。

 ヨハネが捕らえられた後、イエスはガリラヤへ行き、神の福音を宣べ伝えて、「時は満ち、神の国は近づいた。悔い改めて福音を信じなさい」と言われた。

祈りへの招き

祈りへの招き

 「悔い改めて福音を信じなさい」(マルコ1・15)

 ガリラヤで宣教活動を始められたイエスの第一声です。私たちが最初にすべきことは「悔い改め」であるとイエスは言われました。「悔い改め」と訳された言葉は、原語のギリシア語で「メタノイア」(メタ:移す+ノイア:視点・立場)という意味を持っています。物事を考える筋道、判断する視点や立場を変えなさいという意味です。「自分中心の生き方を改めて、他者を中心に据えなさい」と命じられたのです。

 メタノイアは「回心」とも訳されます。「心を向ける方向を変える」という意味です。目先の利益や表面的なことに心を奪われることなく、真に価値あるものに心を向けるよう促されているのです。

 灰の水曜日の灰の式では「回心して福音を信じなさい」(または「あなたはちりであり、ちりに帰って行くのです」)の御言葉と共に、頭に灰を受けました。

 四旬節のスタートに当たって祈ります。
 土から生まれ土に帰って行く私たちが、回心と愛のわざに励み、罪から解放されて、イエス・キリストの受難と復活を迎える準備に励むことができますように。 アーメン。

参考:(第一朗読:創世記9・8-15)・(第二朗読:1ペトロ3・18-22)