2020年12月27日の聖書の言葉

親子は主の律法で定められたことをみな終えたので、・・・・帰った(ルカ 2・39)

 イエス様のご両親であるヨセフとマリアは、非常に神の掟(神様との約束)に対して従順で信仰深く、誠実な方あられたことが、今日の福音から読み取れますね。この出来事の一連は、ご両親が神の愛を心から信じ、神にすべて委ねることのできる絶対的な信頼を持っておられたからでしょう。ところが神殿での出来事、シメオンとアンナとの出会い、彼らから告げられた言葉に、随分、驚いたのではないでしょうか。どうしてそんなこと言われるのか、怖くなった、聞きたくない言葉が話される、その場から早く逃げたいと感じられたと思います。しかし、ヨセフとマリアのすごいところは、その預言者たちの言葉に少しも反論することなく、逃げ去ることもなく、唯"じっと"耳を傾け、素直に受け止められたということです。

 私たちの場合は、どうでしょうか。自分にとって都合のいいことは受け入れるけど、都合の悪いことは"ええ~、そんなこと知らないよ。誰のこと"と、はぐらかし耳を傾けるどころか、全く受け入れないのではないだろうか。どうかご都合主義にならないように。しっかりと、私たちも与えられた現実を確認して、その事実を受け止め、その言葉の奥に隠されている意義を感じ取ることのできる、心の広い人になれますように。