2020年12月06日の聖書の言葉

主の道を整え、その道筋をまっすぐにせよ(マルコ 1・3)

 預言者イザヤの言葉から始まるマルコ福音書の冒頭は、読むものに非常に強いインパクトを与えています。なぜなら神のみ言葉の実現が、真にこれから始まりますよと、非常にドラマチックに伝えるからです。そしてその通り、洗礼者ヨハネが荒れ野に現れてと、間を入れることなく福音を始められるのです。

 しかし唯、派手なドラマの始まりではなく、むしろ地味な信仰の根源である貧しさの中に輝く謙遜の光輝を表現しているように感じるのです。これこそ神のみ業、神の柔和で謙遜さ、優しさをすべての人に伝える者の誕生の準備として、洗礼者ヨハネがイエスに先立って送られたことを否応無しに意識させられるのです。今日、"この言葉をいつも意識していなさい"とあなたにも声かけられていますよ。