2026年09月12日の聖書の言葉

9月13日 年間第24主日 マタイ18・21-35

 そのとき、ペトロがイエスのところに来て言った。「主よ、兄弟がわたしに対して罪を犯したなら、何回赦すべきでしょうか。七回までですか。」イエスは言われた。「あなたに言っておく。七回どころか七の七十倍までも赦しなさい。そこで、天の国は次のようにたとえられる。ある王が、家来たちに貸した金の決済をしようとした。決済し始めたところ、一万タラントン借金している家来が、王の前に連れて来られた。しかし、返済できなかったので、主君はこの家来に、自分も妻も子も、また持ち物も全部売って返済するように命じた。家来はひれ伏し、『どうか待ってください。きっと全部お返しします』としきりに願った。その家来の主君は憐れに思って、彼を赦し、その借金を帳消しにしてやった。ところが、この家来は外に出て、自分に百デナリオンの借金をしている仲間に出会うと、捕まえて首を絞め、『借金を返せ』と言った。仲間はひれ伏して、『どうか待ってくれ。返すから』としきりに頼んだ。しかし、承知せず、その仲間を引っぱって行き、借金を返すまでと牢に入れた。仲間たちは、事の次第を見て非常に心を痛め、主君の前に出て事件を残らず告げた。そこで、主君はその家来を呼びつけて言った。『不届きな家来だ。お前が頼んだから、借金を全部帳消しにしてやったのだ。わたしがお前を憐れんでやったように、お前も自分の仲間を憐れんでやるべきではなかったか。』そして、主君は怒って、借金をすっかり返済するまでと、家来を牢役人に引き渡した。あなたがたの一人一人が、心から兄弟を赦さないなら、わたしの天の父もあなたがたに同じようになさるであろう。」

祈りへの招き

祈りへの招き

 今日の朗読に描かれている王とその家来のたとえ話では、王は御父に、家来はわたしたち自身にたとえられているそうです。王が帳消しにした借金一万タラントンは現在の日本なら数千億円に相当するとんでもない巨額の負債です。それなのに、この家来は仲間の数十万円の借金を強引に取り立てようとします。この家来は自分の借金を「どうか、待ってください。きっと全部お返しいたします」と頼んだのに、王が返済猶予どころか帳消しにしてくれたことに対して心から感謝していなかったに違いありません。

 王の慈悲に心から感謝して喜んだのなら、王を見習って他人に対して慈しみ深くなれたことでしょう。家来は自分が巧みに頼み込んだので負債は帳消しにしてもらったのだ、とでも考えていたのでしょうか。その傲慢な態度が仲間に対する容赦無い取り立てに表れています。

 わたしたちだって同じです。罪を償うために多くの犠牲をささげたから、人を助けるために随分働いたから、御父がわたしたちの罪を赦してくださった、などと思った瞬間に御父に対する感謝の気持ちを持ち続けることが難しくなります。他人の罪を赦すとき、まずは自分がどれほど多くのことを御父から赦して頂いたかを想い起こせるよう、祈りましょう。

参考:(第一朗読:シラ27・30-28・7)・(第二朗読:ローマ14・7-9)