2022年2月24日ロシア軍は、ウクライナに侵攻。そしてウクライナ全土を無差別に爆撃する悲惨な戦争と豹変。毎日その情況の映像を見せられ、疑いと憤りを感じます。天災を人はコントロールできませんが、人災は明らかに「人間の仕業です」(ヨハネ・パウロ2世)。何故、こうなる前に話し合いで和解できなかったのでしょうか。俗っぽい言葉に「其々争いの元に歴史があってね・・・」と言われます。しかし、それは人を欺き正当化しようとする言葉ではないでしょうか。つまり、時代は変わっても人間の心までは変わらない、否、変えられないということなのでしょうか。
ウクライナ人とロシア人は、"赤の他人"ではありません。歴史的、民族的に兄弟姉妹の関係なのです。それだけに余計、毎日テレビで放映される度に、心が痛みます。爆撃されるウクライナの町、逃げ惑う人々、放心し佇む人々、嘆き悲しむ老人、泣き叫ぶ子供の姿を観せられ「やめてくれ!あなた方に家族はないのですか!」と全身で叫んでいます。
キリスト者は、殆んど毎日「愛」の言葉を目にしたり、口にしたりします。人に話したり、紙に書いたりと「愛」を表現しない日はないでしょう。過日、知人が「〇〇さんは、愛があるけど"愛徳"がないなあ」と話していたのを覚えています。つまり、知人が伝えたかったのは「〇〇さんの愛は、口先だけだね」と言うことでした。
イエスは「わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい」(ヨハネ13:34)と言われます。つまり"愛徳"とは、カトリック教会で"神の愛が人間に与えられるのに呼応した、神に対する人間の愛"で「子たちよ、言葉や口先だけではなく、行いを持って誠実に愛し合おう」(Iヨハネ3:18)と言うことなのです。
今日もウクライナの国は、砲弾の音が止まないのです。神様、この狂気乱心の戦争を止めさせ、両国民の心に"愛徳の花"を咲かせてください。
両国の人々のために心あわせてご一緒にお祈りしましょう。
~祈り~
ロシア軍がウクライナの国から撤退し、戦争が終結する為に
主なる神よ、
ロシア軍による無差別攻撃を一刻も早くやめさせ、ウクライナから完全撤収させてください。
ロシアの指導者の心に「戦争は子供達の心から人生の希望を奪ってしまう」ことを、早く悟らせてください。
難民となった大勢の人々、特に子どもや女性たちを守り、必要な助けをお与えください。
戦争で大切な人の命を奪いあうことで、人々の心に憎悪や復讐を増幅させ、連鎖させることのないように1秒でも早く争うことを止めさせてください。
またこの戦争が世界に拡散することも、絶対に核兵器を使用することもないようにしてください。
ウクライナの人々の1日も早い安全な生活が、取り戻せますように。アーメン
心のともしび運動 松村信也