レジリエンス

毎月のお便りイメージ

 あけましておめでとうございます。

 心から喜んでご挨拶したかったのに、何故またオミクロン株で振り回されるのか。コロナ・ウイルスによる生活形態の変化は、一時的ならまだしも、長期間異例が続くと、是迄当たり前だったことも、またコロナ前まで"善意、善業"とされたことも、コロナ禍では"余計な事"とされていませんか。

 このような状態が続きますと、人としての生き方まで変えられてしまいます。その結果、人とのコミュニケーション、交わりにまで遮断機が降ろされてしまうのです。
 繋がり代用ツールとしてテレワークを駆使するも、現実はどうでしょうか。時間経過とともに関係性が希薄になり、修復の努力さえ億劫になっていませんか。如何ともし難い八方塞がりのようですが、この状態が永久に続くことはないでしょう。必ず、その終りはあるのです。

 そこで昨年学んだ"レジリエンス(上手く適応できる能力)"を活かすのです。人は何故、"八方塞がり"の状態を感じると貝の様になってしまうのか。その原因が解れば、解決への道は開かれるでしょう。マイナス思考になる多くの要因を調べると観えてくるのは、問題に対する反応の仕方です。つまり、問題は、外部からのものではなく、内部から、自分自身の中から出ていることなのです。

 ここに想起するみ言葉「外から人の体に入るもので人を汚すことができるものは何もなく、人の中から出てくるものが、人を汚すのである」(マルコ7:15)と。そして、この節の後に「†」の印が聖書にあり、16節の異本による訳文「聞く耳のあるものは聞きなさい」と記述されています。
 つまり、身勝手な思い(自己中心・自己防衛)による聞き方が、自分を正当化しているのではないか、という事です。

 コロナ禍の奥に隠されたものに目を向けて、しっかりとみ言葉を生きる新たな年になるよう心から祈りましょう。

 この一年、皆様の上に主の導きと励ましが豊かに注がれますように、祈りを込めて。

心のともしび運動 松村信也