信じる

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 桜の花が、大勢の人々に喜びと希望を与えたのは束の間、非情にもまた「緊急事態宣言」が発令されました。確かに、桜満開情報がでる度に心配していましたが、これほど早いリバウンドになるとは思いませんでした。そして、今年も各地で開催予定の夏祭りなど、全てが中止となり意気消沈です。

 

 そんな折、二年前白血病と診断され、復活するのは難しいだろうと殆どの人はそう思っていた競泳の池江璃花子選手が二年後の今年、復活されました。勿論、二年前と同じような立派な体格ではなく、ほっそりとした体型でした。にもかかわらず、池江選手は出場した全種目に優勝されました。最後、決勝でゴールし、優勝を確認した時、感激の涙を流され、それを見て私ももらい泣きしていました。

 そして、もう一人ゴルフの松山英樹選手です。日本人が誰も果たせなかった世界のメジャータイトル・マスターズに優勝されました。松山選手は寡黙な人、あまり感情を表に出さなかった人が、最後のパットを沈めた後、片手を上げ感激の涙を流していました。その時、実況放送の担当アナウンサーと解説者の声が、突然消えたのです。しばらくして、彼らの感動に咽ぶ声が届きました。

 池江選手と松山選手が、世界中の人々に"大きな勇気と希望の光"を注いでくれた瞬間でした。彼らに共通することは"どんなに苦しい時でも、希望をなくさず自分の授かった命を生きる。その為にいつも努力を積み重ね、心身を鍛える事。努力は必ず、報われると信じて諦めなかった"ことです。

 

 「耐え難い大きな試練は、それまでの長い準備期間に費やした努力を、確実な克服の達成に導くための高いハードルなのです」(J.アレン)。「涙と共に種蒔く人は、喜びの歌と共に刈り入れる」(詩篇126:5)。この言葉を心に留め、2人のアスリートに感謝したいです。

 

皆様の上に神の恵みが注がれますよう祈りを込めて

 

心のともしび運動 松村信也